クモハ40030製作記
クモハ40030製作記(職員輸送に活躍した総武線のクモハ40030)
1.製作意図
 
 会社へ出勤せず直接に業務先へ赴く場合は出勤時間にゆとりがありいつもと違う光景を目にする事があります。  私の最寄りの駅は「津田沼駅(総武線)」なので津田沼電車区(現在は消失)と幕張電車区がありました。朝のラッシャアワーが過ぎた,つかの間に止まっていたのが今回製作するクモハ40030です。 どうして停車していたかは「幕張電車区への職員輸送」用のためと後にわかりました。 この車輌が手配出来ない時は新性能の183系等が駆り出されていたようです。 このクモハ40030は国電の専門誌によると「初期」のタイプに分類されています。 また一時期,台車を「FS系ゲルリッツ」に履き替えテスト車としての車歴をもっていたようです。 変わった車輌が好きな私は模型として残そうと思いました。 ご当地ものとしても格好な題材です。         
 車体をスクラッチするか市販のボティー・キットにするか迷いましたがリベットが多くあるのでスクラッチはやめました。 クモハ40のボティー・キットは数社から出ていましたが「切妻タイプ(初期車)」となると「ホビーモデル」製に限られました。 このキットはウインドシールおよびウインドヘッダーが共に車体にエッチング加工されていて一体に成っています。 他のキットと言えばピノチオ模型製がありますが初期のタイプではありませんでした。 時が経ってからクモハ61をはじめ初期のタイプも加わりましたが価格が数段高く手が出ませんでした。 
 結局,シールヘッダーが一体のホビーモデル製は加工しづらいのでやめました。 我工房の在庫を調べたらピノチオ模型製のクモハ41が複数ありましたのでこれを加工してみようと考えました。
 特徴あるウインド・シルを作り込む事はもちろん,どうせ窓や乗務員扉を切ったり貼ったりするので「窓の2段化」「室内の作り込み」をすることにしました。
 
     
◆車体キット
 
 ピノチオ模型製・ボディキット(クモハ41)。 ピノチオ模型製・ボディキット(構成)。
 
   
◆加工
主な加工箇所は次の通りです。 さらに気が付いた箇所があったら,追加する予定です。
 
両運転台にする事
窓の2段化(戸袋窓を除く)
ウインド・シール(2段)を表現する
室内(センターポール,網棚,吊り輪,椅子)を作り込む
 
     
◆参考資料
製作には以下の資料を参考にしました。
資料No. 西暦 通巻 趣味誌名 内容 筆者,編者[敬称略] ページ
1. 1992 3 207 とれいん  元気な旧国 モハ40 前里孝, 細江正章 P.31〜
2. 1996 3 610 鉄道模型趣味 写真で見るモハ41系のバラエティー 宮下洋一, 鈴木誠 P.36
3. 1968 2 国鉄電車のあゆみ
30系から80系まで−
40
40形 (
1)特異タイプ車
吉田明雄 P.36
4. 2002 10 229 Rail Magazine 最盛期の国鉄車輌1 戦前型20m
<3扉ロングシート> : クモハ40
浅原信彦 P.44
5. 1980 8   車輌の視点 [とれいん増刊] モハ40 とれいん編集部 P.129
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